三進トラベルサービスは、韓流ブーム以前の1998年より、日本人スタッフによる韓国を専門に取り扱う旅行会社として誕生いたしました。以来、韓国旅行のスペシャリストとしてツアーをはじめ、団体旅行、個人のお客様の旅行手配を含め、旅行情報やサービスを提供して参りました。
わたしたち三進トラベルサービスのこだわりは ” 専門性 “! 自信をもって旅のご提案をいたします。韓国旅行業界に長く携わり、豊富な経験・知識を蓄え、数多くの方に韓国旅行を提供している三進トラベルサービス。最も近い国だからこそお客様の目的も千差万別ですが、その全てにご満足いただけるよう質の高いサービスを提供している韓国専門の旅行会社です。
住所 | 〒103-0012 東京都中央区日本橋堀留町1-10-19 第一川端ビル2F |
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TEL | 03-6264-8739 |
FAX | 03-6264-8737 |
HP | http://www.sanshin-travel.com/ |
kawana@sanshin-travel.com | |
営業時間 | 平日10:00~18:00 |
代表取締役 立木健康氏インタビュー
韓国を専門に取り扱う旅行会社『三進トラベルサービス』が誕生したのは、韓流ブーム以前の1998年。
・日本と韓国(朝鮮)の相互交流を舞台として、一人でも多くの両国の人々がお互いに相手の生活・文化・歴史・価値観を理解し、共に学び尊重できるように、最大限尽力を注いでいくこと。
・そこで生まれてくる新しい価値や文化を創造・発見し発展させること。さらには、世界にむけて発信させることにより、社会のため、世界平和のため、地球の環境のために貢献できる企業になり得ること。
を経営理念に掲げ、大手の旅行会社とは異なる肌理(きめ)の細かいサービスをお客様に提供し続けている。
代表取締役である立木健康さんに、創業から20年間のエピソード、日本と韓国の架け橋を担う会社の想い等をお聞きしました。
◯三進トラベルサービス創業について教えて下さい。
新卒で大手の旅行会社に入社し1年目に初めて韓国へ行きました。韓国という国が日本とこれだけ近いのにも関わらず、相当なギャップがあったことにカルチャーショックを受けました。同時に、興味も持ち始め、何度も韓国へ行くうちに次第に好きになっていきました。日韓関係は今もまだまだ問題はありますが、当時は今以上に差別や偏見が感じられました。日本人も韓国のことを知らないし、韓国人も日本のことを知りませんでした。今でいうと日本人が北朝鮮に持っているようなイメージを、韓国に対して持っている人が多かった時代です。韓国が好きになればなるほど、そんな状態で偏見を持っているのがもったいない気がして、旅行を通して日韓の架け橋になっていけたらなぁという思いが膨らみ独立に至りました。当初は、韓国の旅行会社の東京事務所の所長という立場で始めましたが、日本での保険の関係等もあり、翌年、日本で法人登記をしました。
◯会社の代表になるまではどのようなお仕事をされていましたか。
新卒で入社した大手旅行会社で、15年間営業をしていました。
◯事業所を中央区へ移転された理由を教えてください。
当初、韓国の旅行会社の東京事務所としては台東区浅草橋で始めました。法人化して完全に独立すると同時に千代田区へ移転。インターネットが台頭してきた頃で、小さい会社でもネットを通じて広くお客様に知っていただくチャンスがあると考えました。その際にやはり会社の住所は日本の中心に近い程イメージがいいと思い、会社の業績に合わせオフィスのサイズを変えながら、中心地に近付いて来たイメージです。2009年からは中央区ですが、日本橋本町、東日本橋、日本橋堀留町と現在のオフィスが区内で3箇所目になります。中央区は東京の中心でありながら庶民的な街だと思いますね。特に今は人形町が近いので人情あふれる環境で、仕事がしやすいなと感じます。
◯お客様はどのような方がいらっしゃいますか。
取り扱いの数字でいうと個人のお客様が多いのですが、法人のお客様もいらっしゃいます。一番多いのは50〜60歳代の個人の女性です。韓国は隣の国ですし、比較的安く行けるイメージを持たれがちですが、格安ツアーは大手の旅行会社に任せています。私どもでは韓国が好きなお客様、特にここ十年来は韓流ブームがありまして、それがきっかけに韓国が好きになった女性達向けに、言葉を覚えるだとか、韓流スターを追いかけるだとか、ロケ地を巡るだとか、他では真似できないツアーを作っています。ですので、あまり競合がいない状況です。毎年必ず1回は韓国に行くという方から、多い方は年間5〜6回旅行されるお客様もいます。韓国は、昔日本にもあったような風景が残り懐かしい感じがしたり、日本に似ているけれどちょっと日本とは違う面白さがあったりします。好きになった人にとっては、何回も訪れたくなるような魅力が溢れる面白い国ですね。
◯北朝鮮に行くツアーもあるみたいですね。
旅行会社としてはお恥ずかしいことですが、北朝鮮には旅行に行けないと思っていました。ところが、行けるということが分かり、2013年同じ業界の仲間と十数名で視察に行きました。初めて訪れた際の感動は忘れません。怖いイメージもなく、北朝鮮の担当部署の方ときちんと調整すれば旅行ができると身をもって体験しました。色々な手前、別会社を立てていますが、北朝鮮へのツアーもご案内できます。今年は既に去年1年間の倍の100名を送り出しています。旅行する方は学生や20歳代の方など割と若い男性が多いですが、自分が子どもの頃住んでいたところを見てみたいと参加された80歳代の方もいらっしゃいます。言葉も一緒なので、韓国が好きな方は北朝鮮への興味を潜在的に持たれる方が多いようです。怖い国というイメージさえ払拭できれば、旅行希望者はもっと増えると思います。ちなみに今のところ北朝鮮に旅行された方は100%喜んで帰られていますね。
◯三進トラベルサービスの強みはなんでしょうか。
大手さんではできない細かい手配ができるところです。現在6名いる社員は韓国国内どの地方でも実情を把握していますし、現地とのネットワークもあります。今年の平昌オリンピックでは、羽生弦君の応援する旅行の手配をたくさん取り組みましたが、入手困難なフィギュアスケートのチケットを、私の個人的な伝手を始め当社のネットワークを駆使して兎に角掻き集めました。振り返ると、あれはきっとうちでなければ手配できなかったなぁというようなことが多々あります。大きいところでは過去にペ・ヨンジュンさんのイベントも企画もしました。
◯事業を進める上で、社長が大切にしていることは何でしょう?
偽りなくぶれない姿勢を持つことでしょうか。日本と韓国は近代史においてはいろいろありますが、歴史を遡れば兄弟のように関係のいい時代もありました。いがみ合ったりせず、北朝鮮も含め東アジアのリーダーとなるべく、もっと互いによく知り合って手を取っていくべきだと考えています。地道な作業になりますが、そのための相互理解のきっかけを旅で作っていくことが私たちのミッションだと思ってやっています。単に営利を求めるのでなく、ベースとしてそういったミッションがあるということをぶれずに持ち続けることを大切にしています。
それと旅行代理店といっても、ただ飛行機やホテルを手配するだけではなく、何よりも実際に旅行するお客様に楽しんでいただくための企画をする会社という立場であり続けたいです。旅行中のバスの車内の雰囲気まで、参加されるお客様一人一人の顔を浮かべてプロデュースしています。どの旅行も大体20〜30名で、同行する現地ガイドやスタッフがお客様一人一人へのケアが行き届く範囲にするよう心掛けています。その他社内でコンプライアンスを設け、ホテルやガイドの質も一定基準以上に保っています。韓国旅行としては値段が高い印象を受けるかもしれませんが、各種体験やすべて入っての価格なので、参加されたお客様は納得してくださっています。実は、うちで手配する旅行の雰囲気が好きというお客様のために、2〜3年前から韓国が寒い時期にマカオやグアムなど暖かい所に行くという旅行も始めています。お客様の要望にお応えしていたら、こんなことになっていました。
◯今後、三進トラベルサービスをどのようにしていきたいですか?
日本と韓国の橋渡しがミッションですので、一つは旅を通じて相互に理解をしていただくということを継続します。もう一つ、韓国の美味しいものや地方のご当地グルメや特産品を紹介したり、販売したりしていこうかと考えています。そのホームページを立ち上げようと思い、今朝区役所へ中央区のホームページ作成の助成金の申請に行ってきました。韓国の食べ物は日本人の口に合います。辛いのが苦手とおっしゃる方もいますが、韓国には辛くない食べ物もいっぱいあります。焼肉とピビンパだけではない韓国を是非知っていただきたいです。今や韓国でも日本のいろんな料理が出てきています。たこ焼き、お好み焼き、串カツ、讃岐うどん等は韓国人にも人気です。日韓の食文化の交流も益々盛り上げて行きたいところですね。
中央区の暮らしの便利帳の事業者様へのメッセージをお願いいたします。
人間関係を大事にして商売をされたらいいかと思います。いくらデジタル、ネットの時代とはいっても、所詮人と人とのコミュニケーション。対面の会話によってやはり商売は成り立つものです。下町だからですかね、中央区はそういう土壌ができている地域だと思います。人情深い人が多いというか。
インタビューを終えて
優しい笑顔と物腰の柔らかい口調でお話しになる立木代表ですが、発せられる言葉からは「一人でも多くの日本人に韓国を知ってもらいたい、理解してもらいたい」という力強い想いが滲み出ていました。そして、お客様満足を追求する姿勢からは、ミッションに対してぶれない姿勢を維持するための柔軟性を学ばせていただきました。この度はインタビューにご協力いただきありがとうございました。