どんな些細なことでも結構です。お悩みをお聞かせください!
気軽に相談できる社会保険労務士を目指し、誠実・丁寧・迅速・笑顔の対応を心がけてまいります。
社会保険労務士として、人が働くことは義務であると同時に、楽しみでもある!という思いから、≪楽しい気持ちで働くこと≫のサポートをしたいと考えております。
世の中にはさまざまな仕事があり、人が働く環境は千差万別です。ちょっとしたことで働く環境が改善されることはたくさんあります。
「最近、楽しく仕事していないなぁ・・・」「もっと活き活きとした職場にできないかな?」など、職場環境改善が必要となりましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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社労士事務所T.E.N
特定社会保険労務士
古川天氏へのインタビュー
日本橋の交差点からすぐのオフィスビルに事務所を構える社労士事務所T.E.N。
人が働くことは義務であると同時に、楽しみでもある!
という思いから、「楽しい気持ちで働くため」のサポートをされている、社会保険労務士の古川天(ひかり)先生に、創業の背景から働く上で大切にしていることまで、いろいろなお話を伺いました。
◯社会保険労務士を目指された背景を教えてください。
結婚して勤めていた新潟の企業を辞めて3年半専業主婦をしていました。同じ会社に勤めていた夫が労働組合の専従だったのですが、奥さんの方が話しやすいということで、働くことに関する相談を受けることが何度もありました。当時はインターネットが今ほど身近ではなく、その場で検索して調べることもできない状態でしたので、感覚的に相談に乗っていました。そんな状態でしたが、人の相談に乗ることに密かに喜びを感じていました。
自宅を購入し、ローン返済のために私も働くことにしたのですが、どうせ働くなら自分が興味のあることをやろうと調べた結果、社会保険労務士という職業に行き着きました。早速勉強を始め、実際にどういう仕事かも知っておきたかったので、平成16年11月から社労士事務所でアルバイトを始めました。当初は雇用期間2ヶ月、時給700円、家から遠いのに交通費支給なしという条件で、今思えば大人版キッザニア状態で仕事を始めました。
右も左も分からなかった私は、毎日のように職場で怒られ、周りの人たちは明日には辞めると言うだろうと毎日囁かれていたそうです。周りの予想とは裏腹に、当初の予定の2ヶ月を超えても私は引き続きその事務所にお世話になり続けました。社労士登録には資格取得と2年間の実務経験が必須なため、資格取得の勉強をしながらそこで修行をさせてもらおうと思ったのです。雇用条件も適宜変更してもらいながら、最終的にその事務所には2年半勤めました。働き始めてちょうど2年経った平成18年の11月にタイミングよく資格を取得し、すぐに勤務証明を書いてもらい翌月には社労士登録をしました。
◯社会保険労務士になられた後に、別の会社に移られたのですよね?
はい。当時妊活していたこともあり、家から近い職場へ転職しました。学校法人の経理をアウトソーシングしている会社で、給与計算の担当です。その会社では、資格取得した翌年の4月から働き始めたのですが、入社からちょうど1年経った4月に子供が生まれ1年間の産休・育休を取得することができました。育児休暇は、同一の事業主に1年以上継続して雇用されていないと取れないので、これも本当にタイミングがよかったです。平成21年職場復帰したのですが、その翌年、夫が転職して東京へ行く話が出てきました。
すると、なんと同じタイミングで、私の働いていた会社でも東京事業部を拡大する話があり、東京で給与計算ができる人材を探していました。私は迷わず手をあげて、そのポストをいただくことになりました。こうして平成22年8月に家族揃って東京に引っ越してきました。とにかくいろんなことがタイミング良く進んでくれました。ラッキーなことに、子供の保育園も3月に下見に来た時はどこもいっぱいで、小さな託児所に預けるしかないと諦めていたのですが、5月頃空きが出たという連絡をいただき、引っ越しと同時に入ることができました。
◯東京にいらしてしばらくは東京事業所の給与計算担当をされていたわけですね。
はい。銀座のオフィスで給与計算担当として働いていました。そうこうしているうちに、社内の社労士たちが社労士法人を立ち上げることになり、お声掛けいただきました。私は東京にいたこともあり、法人立ち上げには参加しなかったのですが、これはチャンスと思い、社長に自分も社労士登録を開業登録に変更してもいいかと掛け合いました。実は社労士には、開業登録、勤務登録、その他登録と3つの登録方法がありまして、私はその他登録だったのです。
社長は社内で社労士法人を立ち上げること認めているのだから、古川さんだけ認めない訳にはいかないといい、開業登録への変更を承認してくださいました。会社に勤めながらではありましたが、平成25年5月開業登録し個人として創業しました。
◯中央区日本橋に事務所を構えた理由を教えてください。
実はこれもすごいご縁がありまして……。息子が通っていた保育園は割と小規模で年少から年長までが一緒に遊び、学年隔てなく仲が良い保育園でした。お誕生会や夏祭りとイベントを重ねるうちに、保護者同士のコミュニケーションも深まり、あるお父様と知り合いました。実はその方が今オフィスをシェアさせていただいている税理士法人の代表の先生だったのです。
先生は、浦安に事務所をお持ちだったのですが、日本橋本町にも新たにオフィスを構えるとのことで、私にも声をかけてくださいました。会社員を続けながらも負担できる金額で、オフィスに机を1つ置かせていただくことになったのです。そんなご縁で、開業した年の10月に日本橋に小さなオフィスを構えることができました。そして、その翌年の3月に会社を退職しました。
平成28年10月に税理士法人が日本橋本町から日本橋にオフィス移転することになり、私も一緒に今のこのオフィスに移りました。その頃から業務量も増えてきたため、徐々にスタッフを雇うようになりました。
◯先生の事務所の強みは何でしょうか。
まずは給与計算ですね。それから、最近では経営者さん相手に客観的な判断やアドバイスを求められることが多くなってきました。以前は、社長もご苦労されているからあまり言い切ってしまうのと頑張りを否定しているようで申し訳ないかなと、思い留まってしまうこともあったのですが、最近ではその逆の方向にいっています。
経験を積んで見えてくることも多くなってきたので、私が気付いたことは、たとえ社長さんにとって耳が痛いことでも、知っておいていただいた方がいいと思えば、お伝えするようにしています。もちろん、その伝え方には工夫をしています。
これができるようになったのは、自分自身の経験によるものもあるのですが、私の特性もあると思います。ストレングス・ファインダーという適正診断でもはっきり出ているのですが、私は強みとしての上位に「着想」「個別化」「最上志向」「未来志向」「責任感」「分析」といった特性があがっています。「個別化」という部分で、社長と一対一でお話しするのが私は得意ですし、「分析」という強みがあるので、会社それぞれを分析してみることができます。
◯仕事をする上で大切にしていることはなんですか?
スタッフが働きやすい環境を作ることを一番大切にしています。結局スタッフが長くいてくれるということが、お客様へ良いサービスを還元することに一番つながると思うからです。そのためにも、スタッフと日々の仕事の共有をすること、そして、スタッフをひとりぼっちにしないことを常に心がけています。
個人個人でペースは違うので、自分のペースでできるようになればいいと、スタッフには伝えています。また「何回聞いてもいいよ。」「私がどんなに忙しそうでも、いつでも話しかけて。」とも言います。逆に「これ何回も言ったよね。」とは絶対に言わないようにしています。
スタッフに罪悪感を持たせないように、安心して働けるように私が配慮しているので、スタッフ同士で業務を教え合う時にも、「また聞いてくださいね。」などと声を掛けるようになっていて嬉しい限りです。
◯中央区日本橋は古川先生にとってどんなところでしょうか。
そうですね、私、日本橋が大好きですよ。前の会社が銀座だったのもありますが、中央通りが大好きです。道が綺麗ですし、洗練されていって上品なところ、そして歴史があるところも大好きですね。なので、ずっとここで続けて行きたいと思っています。
インタビューを終えて
新潟で専業主婦をしていた古川先生が、日本橋で社労士事務所を開業するまで、何一つ無駄なく、全てタイミングよく進んで来たとの事です。これは運でもなんでもなく、先生が日々の努力を重ね、目の前のチャンスを見逃すことなく、しっかり掴んできたからこその当然の結果なのだろうと思いました。この度はインタビューにご協力いただきありがとうございました。